2020 Virtual Scientific Program American Society of Clinical Oncology®

Abstract 9501 肺癌


Nivolumab (NIVO) + ipilimumab (IPI) + 2 cycles of platinum-doublet chemotherapy (chemo) vs 4 cycles chemo as first-line (1L) treatment (tx) for stage IV/recurrent non-small cell lung cancer (NSCLC): CheckMate 9LA.

First Author : Reck M, et al.

CheckMate-9LA試験:IV期/再発非小細胞肺癌(NSCLC)に対する一次治療として、ニボルマブ(NIVO)+イピリムマブ(IPI)+プラチナ製剤併用療法(2サイクル)とプラチナ併用療法(4サイクル)の比較試験

背景

 ニボルマブ(NIVO)+イピリムマブ(IPI)併用療法は、進行非小細胞肺癌の一次治療を対象にしたCheckMate-227試験において、NIVO+IPI併用療法は、PD-L1の発現や組織型によらず、化学療法に対し有意な生存期間の延長を示したが治療開始早期の病勢悪化例が少なからず認められた。NIVO+IPI併用療法に回数を限った化学療法の併用は、治療開始早期の病勢悪化を防ぎ、早期の治療効果と生存期間の延長に寄与するとの仮説が立てられ、CheckMate-9LA試験(NCT03215706)が実施された。CheckMate-9LAはIV期もしくは術後再発の非小細胞肺癌に対する一次治療として、NIVO+IPI+化学療法(2サイクル)と化学療法(4サイクル.非扁平上皮癌ではペメトレキセド維持療法が可能)を比較する無作為化非盲検第3相試験であり、中間解析の結果とともに治療効果と安全性のフォローアップデータが報告された。

対象と方法

 EGFR/ALK遺伝子変異陰性のIV期もしくは術後再発の非小細胞肺癌の患者 719人をNIVO(360㎎ Q3W)+IPI(1㎎/㎏ Q6W)+化学療法(2サイクル)の併用療法と化学療法(4サイクルに)に無作為に割り付けられ、治療が実施された(図1参照)。
 主要評価項目は全生存期間(OS)。副次的評価項目は無増悪生存期間(PFS)、奏効割合(ORR)、PD-L1発現率による治療効果とされた。層別化因子はPD-L1発現率(<1% vs ≧1%)、性別、組織型(扁平上皮癌 vs 非扁平上皮癌)だった。

図1 CheckMate 9LA試験のデザイン

Abstract 9501
(発表者の許可を得て掲載)

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